6月のブログにも書いたように私達の事業部では、定期的にチーム毎に会議の場を持ちますが、その中で、自主的に技術発表なども行っています。
今日は、社員N氏による、おもしろい発表がありましたので、紹介します。

N氏は、電気自動車を購入し、充電スタンドで不便に感じたことを、
ITによって解決できないかと考え、自作アプリを作りました。
EV

その名は、 “EV Charging Status Checker”

昨今、電気自動車もかなり普及してきましたが、スタンドでの充電は、長いと30分以上かかります。
充電が完了したか、充電が失敗していないかをなど、結局30分以上、待たざるをえません。
そんな、不快感から解放されるため、彼は、充電状態をリアルタイムで
確認できるアプリがないかを探し始めました。もちろん、低コストという前提付で。
既存モジュール、アプリを組み合わせ、改善を加えて、
下図のように“EV Charging Status Checker”を作り上げました。

EV Charging


充電情報をBluetoothでスマホに送信してくれるモジュール( OBD2モジュール)、
それを受信するAndroidのアプリケーション(Canion135)でスマホで充電情報を見れるようになることがわかりましたが、Bluetoothの通信可能な距離が短いため、
格安SIM、バッチアプリ、Google Driveなどを使って工夫しました。

① OBD2モジュールが車載用スマホに充電情報を送信
②車載用スマホのCanion135が充電情報を受信後、充電状況をスクリーンショットを取得して、ユーザフォルダに保存
③保存した画像を車載用スマホのバッチアプリでGoogle Driveにアップロード
 ※通信は、車載用スマホに格安SIM( 298円回線の200kbps )
④普段、携帯しているスマホでGoogle Drive上の充電状況の画像を閲覧

このツールが完成したことにより、充電中に休憩所でコーヒーを飲んだり、
コンビニに買い物に行けたりするようになり、N氏のカーライフは、とても快適に
なったようです。
自分自身の生活を改善するために、考え、取り組み、ものを作り上げる。
気がつくと、新しい技術、知識が身に就く。とても、いいサイクルですね。
私達SEは常に改善したい、価値を提供したい、お客様に喜んで頂きたい
といった思いをモチベーションにしながら、多くを学び、行動したいものです。